カード情報を狙ったAmazonの「偽メール」が急増中
先日、このようなニュースが話題になりました。
Amazonを装った悪質な「偽メール」が、昨年8月から今年3月までに約1億8500万通も確認されているようです。
この手のメールは昔からありますが、在宅時間が増えている最近は特に増えてきているようですね。
【注意喚起】Amazonを騙るフィッシングサイト(偽サイト)が観測されています。情報を入力してしまわないよう、ご注意ください。 #フィッシング #Amazon #アマゾン pic.twitter.com/mihSUoT584
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) March 11, 2019
この偽メールに記載されているURLをクリックすると、Amazon公式ページそっくりに作られた“偽の公式ページ”に繋がります。
そのページを本物のAmazonだと思って、ログインするためにメールアドレスやパスワードを入力してしまうと、
その情報を使ってAmazonアカウントが乗っ取られて、個人情報やクレジットカード情報を盗み取られてしまいます。
この偽サイト、本当に本物そっくりに作られています。じっくりよ〜く見てもニセモノだと判断することは難しいでしょう。
これらの対策としては、
- メールに記載されているURLは開かないようにする
- 公式サイト以外でメールアドレス・パスワードは絶対に入力しない
ことが大切です。
「ポリシー違反」「プライム会費」「アカウントの一時停止」といった言葉に注意
Amazonを装った「偽メール」の持つ特徴としては、
- 「ポリシー違反が検出されました」
- 「アカウントが一時停止されました」
- 「プライム会費のお支払い方法に問題があります」
など、見ると思わず焦ってしまうような言葉が、タイトルや本文に書かれています。
今すぐ確認しないとマズい、重要なメールだと思わず勘違いしてしまうのが偽メールの特徴です。
そのまま焦って偽メールに記載されているURLをクリックすると、Amazon公式サイトそっくりに作られた「偽サイト」に飛ばされてしまうので注意しましょう。
これらの偽メール対策としておすすめの方法があります。それは、
「メールに記載されているURLは絶対に開かない」と割り切ってしまうことです。
アカウントサービスの「メッセージセンター」を見れば偽メールかどうかすぐに判断できる!
Amazonのアカウントサービスには「メッセージセンター」という機能があります。
Amazonからの重要なお知らせはメールだけでなく、このメッセージセンターにも届くようになっています。
Amazonから届いたメールが本物かどうか確かめたいときには、このメッセージセンターもチェックすればいい訳ですね。
偽メールに絶対に騙されないようにするためにも、Amazonからメールが届いたら、メッセージセンターも必ず確認するようにしましょう。
「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。」というメッセージにも注意
Amazonからの偽メールと同じくらい、最近増加しているのが「佐川急便からの偽SMS」です。
「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。」
というメッセージと一緒に、再配達を依頼するためのURLが貼られたSMSを受け取る人が急増しています。

佐川急便を装ったSMS。URLに「sagawa」と入っているが、偽物なので注意
メッセージに貼られているURLにアクセスすると、「Amazonの偽メール」のように、本物そっくりに作られた偽サイトへアクセスしてしまいます。
その偽サイトを本物だと思ってメールアドレス・パスワードを入力してしまうと、アカウントを乗っ取られて個人情報を盗まれてしまいます。
「Amazonの偽メール」は、普段からAmazonを利用している人だけが気をつければ良いかもしれませんが、
配送業者である「佐川急便の偽SMS」は、普段通販を利用しない人でも騙されてしまう危険性があるので、日頃から気をつける必要があります。
こういった「佐川急便を装ったSMS」は私のスマホにもよく届きます。
いつもAmazonで買い物してるから「再配達」って書いてあると騙されそうになっちゃうんですよねぇ…
佐川急便やクロネコヤマトからSMSが届くことは「絶対にない」

佐川急便・クロネコヤマトの公式サイトには、「ショートメール(SMS)によるお届け荷物のご案内は行っていない」と記載されています。
つまり、SMSに届く配送業者からの再配達依頼はすべて偽物、ということですね。
佐川急便やクロネコヤマトを装ったSMSは全部無視してOK。基本スルーしておけば大丈夫です。
なお、本当に荷物の再配達を依頼したい場合は、どちらの配送業者も公式サイト、またはスマホのアプリで行うことができます。
メール・SMSが届いたら、まず疑う癖をつけよう
Amazonや佐川急便・クロネコヤマトを装った偽メールは、最近になって特に増加しており、
偽サイトにメールアドレスやパスワードを入力させて個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」の被害は日々増加しています
そのため、「Amazonからメールが来たらメッセージセンターも確認する」「配送業者からのSMSは全て怪しい」など、
騙されないための正しい知識を身に着けておくことが重要です。
そのためにも、日頃からITに関するニュースをチェックして、どのような手口のフィッシング詐欺があるのかをよく理解しておきましょう。
偽メールに騙されないよう日頃から注意して、快適な通販ライフを送りましょう。
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